看護師は、医療サービスの担い手として全国の医療現場や介護現場で必要とされており、単に看護技術が高いだけでなく、人間性も優れている人が好まれる傾向が見られる。そうした状況の中、看護師として日々の業務の中で同僚や患者に真摯に対応するには、業務に直結する看護の知識や技術を磨くのはもちろんのこと、基本的なビジネスマナーを学ぶことも重要である。たとえば、挨拶や報告や連絡の仕方、コミュニケーションの取り方などは、看護師にとって欠かせないビジネスマナーとなっている。
若手から経験者まで多くの看護師が在籍する医療機関においては、一人ひとりの看護師が働きながら無理なくビジネスマナーを身につけられるよう、業務の合間や終業後の時間にマナー研修が実施されることもある。マナー研修の内容や期間の長さ、講師などは、それぞれの職場の方針によってバラつきがあるため、就職をする前にきちんと過去の研修の取り組みについて確認しておくことが大事だ。なお。20代や30代の若手看護師を対象としたマナー研修に力を入れている医療機関については、医療分野の求人サイトや専門誌などで紹介されることがあり、職場探しの際に参考にすることも可能だ。その他、病棟や介護施設など業務内容がハードな現場においては、勤務先で思うようにマナー研修を受講できないこともあるため、休日を使って自主的に各地で行われているマナー講座に顔を出すという方法もある。